残暑厳しい日が続いております。
8月は当山においても、お盆の行事や新仏様の供養会など、暑い中皆さまにお集まり頂きお盆の御供養がなされました。 またお盆に限らず、ご先祖さまに手を合わせる事を日々忘れないようにして頂きたいと思います。 そこで皆さんにひとつ、知って頂きたい歌の文句がございます。 『世の中は、こその2の字の置きどころ。治まるもこそ、乱るるもこそ。』 です。 例えば一緒に暮らしている、あるお姑さんとお嫁さんがいます。 お姑さんは石鎚にお参りに行きます。 お姑さんが自分に「こそ」を置いた場合・・・ 「私が毎日1人で頑張っているからこそ、ありがたくお山へお参りができるのだ」となります。 反対に、お嫁さんへ「こそ」を置いた場合・・・ 「家族と仲良く留守番をしてくれるお嫁さんがいてくれるからこそ、安心してお参りへ行ける」 となり、同じ「こそ」でも置きどころが変わると全てが変わっていきます。 このように、自分に「こそ」を置くのではなく、相手に「こそ」を置いて欲しいのです。 お姑さんとお嫁さんに限りではありません。 バスに乗る人であれば、安全運転してくれる運転手さんがいてくれるからこそ自分の目的地まで 無事に行けるんだと考えてもらいたいのですが、「こそ」の置きどころを間違えると 私がお金を払うからこそ目的地まで行けるんだとなり、そう考えるようになると、 治まるものも治まらなくなります。 自分がこうして欲しいと思う事をまず、相手にしてあげましょう。 それが今の時代多くの方々が忘れがちになってしまった『感謝』であります。 自分ばかりではなく相手が在るからこそ生きていけるんだという大切な事を今一度思い直す時期ではないでしょうか。 人間は1人では生きてさえいけません。 ご先祖様への感謝は当然ながら、自分の周りのたくさんの人々に感謝の思いを忘れずに接してほしいと思います。 周りに家族・友人・恋人・職場の人々など、みんながいるからこそ毎日、頑張っていけるんだと、 各々がそう考える事によって治まるものと考えてみてはどうでしょうか。 素直に「ありがとう」の言葉が大事なのです。 『世の中は、こその2の字の置きどころ。治まるもこそ。乱るるもこそ』 いろいろな場面に置いてみて下さい。 また、わたくし嶋本隆全、石鎚でお世話になり、いろんな修行をさせて頂き、たくさんの人から 勉強させて頂きました。 このたび、御縁があり東京は青梅市のお寺にて9月から修行させて頂くことになりました。 大変恐縮ではございますが、この場をお借りしお世話になった方々に感謝の意をお伝えしたく思います。 「本当にお世話になり、ありがとうございました」 合掌九拝 嶋本 隆全
by gokurakuji_houwa
| 2010-09-01 13:41
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